こんにちは!
インバウンド需要が高まる中、しっかりと集客の計画を立て、宿泊施設としてインバウンドのお客様を獲得したい時、各国の祝日や連休を把握しておくと、とても便利ですよね。
2025年は、どんなスケジュールになっているのか、今回は【韓国】【中国】【台湾】【アメリカ】【香港】【タイ】の主要な祝日についてご紹介いたします。
≪韓国の祝日≫
韓国では、家族と過ごす時間を大切にする文化が根付いています。
2025年の注目すべき大型連休は次の通りになります。
●旧正月(ソルラル):1月28日~30日
韓国で最も重要な祝日で、旧暦に基づいて毎年日程が変わります。
観光地のレストランや個人店のお店は休みの所が多く、そのためこの期間は、国内外への旅行者が多く移動が非常に活発になります。
●秋夕(チュソク):10月5日~7日
日本のお盆のようなもので、家族で里帰りする人が多くいます。
また、家族と一緒に先祖を供養するなど、家族とゆっくり過ごす日となります。
≪ポイント≫
旧正月や秋夕は、駅や空港などの移動が非常に混雑するため、交通手段の予約はお早めに!
観光地の混雑を避ける工夫が必要となります。
≪訪日との関係性≫
春節や秋夕の時期には、韓国から多くの観光客が訪れます。
特に、東京や大阪などの都市部で観光をしたり、ショッピングを楽しむ傾向があります。
その他にも、三一節(3月1日)、光復節(8月15日)、開天節(10月3日)などがあります。
≪中国の祝日≫
中国の祝日は、その歴史や文化の深さを感じられる特別な時間となります。
中国は祝日の規模が大きく、国内外に与える影響も広範囲です。
●春節(旧正月):1月28日~2月4日
家族が集まる最も重要な伝統的な祝日で、中国の多くの地域で7日間の大型連休があります。
この時期は国内外への旅行がピークとなり、観光地は大混雑します。
●国慶節:10月1日~8日
中華人民共和国の建国記念日で、中国2大連休の一つです。
中国全土でさまざまな祝賀活動が行われたり、観光地も非常に賑わいます。
≪ポイント≫
春節や国慶節は消費が活発になり、ショッピングモールや観光地が大盛況します。
中国を訪れるなら特別なイベントやセールを楽しむチャンスです。
≪訪日との関係性≫
春節には中国からの訪日客が急増します。
特に家族旅行や買い物目的の観光客が多く、日本国内の観光地や百貨店は賑わいます。
さらに、清明節(4月5日頃)、労働節(5月1日)、端午節(6月1日)などの祝日も見逃せません。
≪台湾の祝日≫
台湾の祝日は、中国文化に根ざしたものと、台湾の伝統的な独自の祝日が混ざり合っています。
●旧正月:1月29日~2月2日
台湾でも旧正月は非常に大きなイベントで、この時期は休業するお店が多くなり、故郷へ帰省し家族で過ごす方が多くいます。
●国慶日:10月10日
中華民国の建国記念日として、台湾各地でパレードや花火、イベントなど華やかな祝賀行事が開催されます。
≪ポイント≫
旧正月中は多くのお店が閉まることもあるため、観光スケジュールを事前に調整しておきましょう。
一方で、国慶日は観光地でのイベントが充実します。
≪訪日との関係性≫
台湾からは旧正月の時期に多くの観光客が訪れ、温泉地や日本の文化体験も、とても人気です。
また、国慶日の連休を活用して訪日するケースも増えています。
その他、清明節(4月5日)、端午節(6月1日)も主要な祝日です。
≪アメリカの祝日≫
アメリカは州によって制定されている祝日があり、大型連休が少なめですが、一日一日が非常に盛り上がる祝日です。
●独立記念日:7月4日(金)
花火大会やパレードなど華やかなイベントが全米で行われ、家族や友人と盛大にお祝います。
首都ワシントンDCでは、60以上のマーチングバンドや軍関係者などが参加します。
●感謝祭:11月27日(木)
家族で七面鳥を囲む伝統的な祝日で、翌日のブラックフライデーはショッピングで賑わいます。
アメリカでは、この「感謝祭」はクリスマスと同じくらい盛り上がる日になります。
≪ポイント≫
感謝祭や独立記念日には、地域ごとの特色あるイベントを楽しむことができます。
特に感謝際はホームステイや現地の文化を知る良い機会です。
≪訪日との関係性≫
アメリカからの訪日観光客は、独立記念日などの祝日に増えることは少ないですが、感謝祭や年末年始のホリデーシーズンに旅行が活発になります。
また、レイバー・デー(9月1日)やクリスマス(12月25日)も見逃せません。
≪香港の祝日≫
香港は中国文化と西洋文化が融合したユニークな祝日が特徴です。
●旧正月:1月29日~31日
旧正月は、香港最大のお祭りのひとつで、赤いランタンや獅子舞、幸運を祈る祈祷、縁起の良い料理などで新年を祝います。
●復活祭:4月18日~21日
イエス・キリストの復活を記念する4連休で、多くの人が旅行を計画します。
≪ポイント≫
復活祭や旧正月では、香港特有の文化や伝統を体験する絶好のチャンスです。
市場やイベント会場でのローカル体験をぜひ楽しんでください!
≪訪日との関係性≫
香港は、東京都の約半分の面積に約750万人が生活する過密都市であるため、領土内のレジャーの選択肢が限られます。
そのため、長期の休暇は訪日観光が盛んで、特にグルメやショッピングが目的の旅行者が多いのが特徴です。
さらに、ナショナルデー(10月1日)やチュンヨン節(10月29日)も重要な祝日です。
タイの祝日
タイでは仏教行事とタイ独自の文化が融合した祝日が中心です。
●ソンクラーン(水祭り):4月13日~15日
タイの本格的なお正月がソンクラーンになります。
ソンクラーンは別名「水かけ祭り」と言われ、カオサンやシーロムでの激しい水かけは有名で、国内外の観光客も大いに盛り上がります。
●仏誕節:5月13日(月)
仏教の祝日のひとつで、タイ太陰歴6月の満月の日はブッタが生誕した日であり、悟り(大悟)を開いた日、入滅(死去)した日でもあります。
3つの奇跡が同じ日に起こった神聖な日で、仏教行事として全国的に祝われ、静かな時間を過ごす日でもあります。
≪ポイント≫
ソンクラーンでは街全体が祭りの雰囲気に包まれ、観光客も一緒に楽しめるでしょう。
一方で、仏教行事の日は静かで落ち着いた体験をすることができます。
≪訪日との関係性≫
ソンクラーンの時期は、タイからの訪日観光がピークになります。
お花見の季節と重なることもあり、日本国内の観光地がタイ人旅行者で賑わいます。
その他、憲法記念日(12月10日)や新年(1月1日)も重要です。
祝日を活かした訪日観光
日本政府観光局(JNTO)のデータによると、2024年9月の訪日外国人数は287万2,200人に達し、前年同月比31.5%増、2019年同月比26.4%増、8か月連続で過去最高を更新しました。
春節やソンクラーンの時期には、アジア諸国からの訪日観光客が増加します。
この時期に合わせて観光地や小売業は特別なプロモーションを行うことがおすすめです。
●詳しい統計情報はこちら
⇓
≪訪日外客統計ーJNTO≫
まとめ
いかがでしたでしょうか?
2025年の祝日を活用して、OTAのプロモーションや、特集参画、新たなプラン展開など、インバウンドのお客様獲得のために準備を始めましょう。
特に大型連休は各国で一大イベントとなるため、このタイミングを逃さず、効率的に準備を進めてみてください。